ブログ開設記念「象は鼻が長い」

自称語学マイスターのあぢゃんと申します。

理系で語学好きです。
現在、英語、ドイツ語、フランス語に挑戦中です。
実は、日本語の奥深さにも惹かれています。

ということで、このブログでは日本語を理解すると英語の理解も深
まる、という話を中心に、語学力向上に役立つ情報を提供します。

このブログのタイトル通り、言語学の香りのする話題を提供します。

では、早速記念すべき第1回の記事を書きたいと思います。
パチパチパチ・・・

今回は、英語と日本語の違いについて考えてみたいと思います。
日本語から英語という、非常に異なった言語に頭を切り換えるには、
両方の言語の違いを意識することが、特に大人にとっては助けにな
ります。

つまり、大人は日本語を理解することで英語力が向上するのです!

今回の「日英の違い」は、「主語」についてです。

実は、日本語の「主語」は英語の主語と随分違うのです。これを理
解しないと、日本語と同じ感覚から抜け出せません。
なお、ここで日本語の方だけ「主語」としているのは日本語には主
語はない、とする考え方もあるからです。

詳しくは、「日本語文法の謎を解く」金谷武洋著 ちくま新書 参照

さて、早速例文を見てみましょう。

「象は鼻が長い」

これは、日本語の文法研究では有名な文で、「象鼻文」と呼ばれて
います。これって、日本語としては問題ないですよね。

しかし、出来るだけ直訳に近い形で英語に直せますか?



まず主語は・・・ elephant? nose?



ねっ。難しいでしょ。

じゃ、これはどうですか?

「象の鼻は長い」

The nose of an elephant is long.

ちなみに、英語的には以下の方がずっと自然です。
An elephant has a long nose.
ですが、話がややこしくなるので今日は忘れてください。

このhaveを使って状態や状況を表すやり方も極めて英語的なので
そのうち取り上げたいと思います。でも、今日は忘れてください。

さて、話を元に戻して、

「象は鼻が長い」でしたね。

実は、この日本語、よ~っく考えてみると

「象は」で「象のことを話すんだよ~」という主題を提供しています。
次に「鼻が長い」という文は、単純に英語の
The nose is long.
に相当します。

では、「象は」はどう訳すのでしょうか?
僕は、こう訳すのが日本語の感覚に一番近いと思います。

Speaking of an elephant,(象について言うと)

つまり、まとめると、「象は鼻が長い」は、

Speaking of an elephant, the nose is long.

と、なります。
重ねて言いますが、あくまで直訳的に訳した場合です。
但し、これでもまだ日本語の感覚とは少し違います。

日本語と英語の構造の違いを垣間見ましたね。

他にも、「飛ぶのが速い」「足が遅い」「君が好き」「家が遠い」など、
「○○は」と組み合わせると英語に訳せない表現が沢山あります。

日本語の場合、「は」がかなり特徴的な助詞で、これが出たときに
英語に素直に訳せない場合が多いです。何回かにわたって「は」
の不思議について書いてゆく予定です。

一方、英語では「は」のような糊付けをする役割の言葉がないので、
どうしても文と文とが切れ切れになります。そこで、前の文の内容
を受けるのに、代名詞(he she it etc.)やTheを多用します。

日本人はaとtheの区別が難しいですね。これは、「は」について理
解すると随分改善できると思います。僕はそうでした。

日本語をしっかり理解することで英語力が向上する、こんなお得な
ことはありませんよね!

次回以降も乞うご期待!
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by azhan | 2004-10-22 20:01 | 日本語
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